惨劇の日 1

〜第3話:惨劇の日〜


午前9時10分…

病院から離れたマリオ兄弟は、逃げ込む場所を探しに街を歩いていた。


ルイージ
「あぁ、どうしよう…あんな大爆発があったんだ、絶対家は跡形もないよ……」


時計が立っている通りを歩きながら、嘆くルイージ。
一方マリオは、今朝方あれだけ家が飛ばされる事を
望んでいなかったのが嘘のように、黙りこくっている。
まるで、何か考えているかのようだ。


ルイージ
「それに、あの女の人もどうなったのか分からないし…
もし全部解決しても、僕達これからどうやって暮らしてけば良いんだろう?」

マリオ
「………………」

ルイージ
「………兄さん?兄さーん!」


兄が無反応である事に気付き、ルイージは大声で声をかける。
その声にマリオは、ハッと我に返るようにルイージの方へ振り向く。


マリオ
「! なんだ、ルイージ?」

ルイージ
「もう、どうしちゃったの兄さん?
さっきからずっと黙って…」

マリオ
「悪い…ちょっと、考え事してて」

ルイージ
「考えごと?それってもしかして、さっきの女の人とM-1000って怪物のこと?」

マリオ
「まあな」

ルイージ
「そう言えば、逃げるのに必死で、考えても無かったな。
いったい、何者なんだろう?」

マリオ
「少なくとも、M-1000はワリオ達を襲った犯人で、間違いないだろう。
今朝のワリオの証言と特徴が一致している。
そして、奴らを助けた人についてだが…」

ルイージ
「そっちの正体はまだ分かってないね。誰だろう?」

マリオ
「その事なんだが…俺が思うに、あの2人を助けたのは、あの女の人じゃないか?」

ルイージ
「彼女が?」

マリオ
「あぁ。彼女、M-1000の事を知っていた…
と言う事は、奴の事を追い掛けていた可能性が高い。
現に、タイミング良く助けに来てくれたし、何より彼女が魔法でイヤミンの傷を和らげていたと言う事実がある。
M-1000を追ってる途中で、奴に襲われたランペルとワリオを助けていたのかもしれない」

ルイージ
「そう考えると、あの2人が違う場所で倒れていた事にも説明がつくね」

マリオ
「けど、何故そうまでしてM-1000は、俺にこだわるんだろうな?」

ルイージ
「確か、アイツの目的は、兄さんの抹殺って言ってたよね。何の為にそんな事を…」

マリオ
「まあ、俺が生きてると悪党連中にとって都合が悪いのは確かだろうが、
今回に限ってはいつもと違う空気を感じるな…
空気と言えば、あの女性の取り巻く空気も気になる…」

ルイージ
「と言うと?」

マリオ
「どうもなあ…彼女、初めて会ったような気がしないんだ…」

ルイージ
「初めて会ったような気がしないって…
ひょっとして、あの人兄さんの昔の知り合いなの?」

マリオ
「いや、そんなはずはない。初めて見る顔だ。
ただ彼女、ピーチ姫と…いや、俺とも似ているような気がするんだ。
だから、他人とは思えない」

ルイージ
「言われてみると、ピーチ姫にそっくりだったね。同じ魔法も使ってたし」

マリオ
「それに、何処から来たのかも気になる」

ルイージ
「ホント、どっから来たんだろうね?」


彼女らの出身地について疑問を持つマリオ兄弟。
少し考えると、ルイージが何かを思い出したかのように、「あ!」と声を出した。


マリオ
「どうした?」

ルイージ
「あの女の人、M-1000の事をこう言ってたじゃない。
『今から600年後の世界のテクノロジーで生み出された』って!」

マリオ
「今から600年後の世界の…まさか、M-1000は未来から来たって言うのか!?」

ルイージ
「多分、そうじゃないかな?イヤミンさんの事も、古代人って呼んでたし」

マリオ
「そうなると、あの女の人も未来から…ハッ!!」


マリオが、謎の女が未来から来たと考えた途端、
「まさか…!」と言いたげな表情を浮かべた。


ルイージ
「どうしたの兄さ…うわ!?」


ビュオオォォォォ――――!!!

ルイージが兄に問いかけようとするが、
突然吹き付けて来た強風によって、その言葉がさえぎられた。


マリオ
「風、強くなってきたな」

ルイージ
「それだけ台風が近くに来てるんだね。そこの時計も9時10分を指してるし」

マリオ
「今は安全な場所に隠れるのが先決だな。
台風も防げて、尚且つM-1000に見付からないような場所を探さないと」

ルイージ
「キノコ城…はさすがにマズいからダメとして、うーん…何処が良いだろう?」


マリオ兄弟は、頭を捻って考えた。


マリオ
「そうだ、キノコタウン地下道に隠れよう!
あそこなら、誰も寄り付かないし、何しろ地下にあるから台風が来てもへっちゃら、
万が一見付かったとしても、
あそこはモンスターしかいないから、余計な被害も出ないはずだ」

ルイージ
「さすが兄さん!じゃあ、早速行こう!」

マリオ
「あぁ!」


考えた末、避難場所を決めたマリオ兄弟は、地下道の入口の土管へと向かった。





午前9時15分…

マリオ兄弟がイヤミン刑事を連れてきたかどうか、確かめにきたのだろう、
中央病院の中から、謎の女が出てくる。


謎の女
「彼らは、私の言う通りにしてくれた…
後は、何処へ避難しに行ったのかを確かめるだけだ」


そう言って彼女は、腕時計型のデバイスを起動。
付近にアシア・トレースを掛けてみる。
すると、マリオ兄弟のものと思われる足跡が、デバイスに表示された。


謎の女
「彼らは向こうの方に行ったか。それじゃあ…!」


ギギギ…

謎の女は、その場から猛スピードで走り出そうとしたが、
両足から奇妙な音が鳴り、それは叶わなかった。


謎の女
「…さっきの戦いでイカレてしまったか……
仕方ない、普通に走って追いかけよう」


こうして彼女は、マリオ兄弟の足跡を辿るべく、普通の速度で走り出すのだった。





午前9時23分…

キノコタウン地下道の入口があるエリアに、
銀色のドロドロした物体がやって来て、物陰に隠れる。
そうとは知らないマリオ兄弟は、地下道の入口の土管の前までやって来た。


ルイージ
「地下道への入口に着いたね」

マリオ
「だが、入る前に周囲を確認しておこう。
この辺は家に近いからな、奴が何処かに隠れてるかもしれん」

ルイージ
「OK!」


こうして、2人はエリア内をくまなく確認。
何故か先程の銀色の物体も見付からず、2人は確認を終えて土管の前に戻って来る。
そして、マリオが先に周囲の状況を報告する。


マリオ
「こっちは異常無し。そっちは?」

ルイージ
「いなかったよ」

ルイージ?
「いなかったよ」

マリオ
「そうか。じゃあ、入るか…ん?」


「入るか!」と言おうとしたマリオだったが、ルイージに違和感を感じて彼の方を見る。
当の本人は、兄の様子の変化に首をかしげる。


ルイージ
「どうしたの兄さん?」

ルイージ?
「どうしたの兄さん?」

ルイージ
「…ん?」

ルイージ?
「…ん?」


そして、ルイージ本人も何かがおかしい事に気付き、
おかしい事の原因と思われる方へと目を向ける。
すると、その先には自分と全く同じ姿をした人物の姿が…


ルイージ1
「うわあ!僕がもう1人!?」

ルイージ2
「うわあ!僕がもう1人!?」

マリオ
「どうなってるんだ?…まさか、M-1000か!?」

ルイージ1
「そうか…!さっきのカメリクさんみたいに、僕に化けたんだな!」

ルイージ2
「そうか…!さっきのカメリクさんみたいに、僕に化けたんだな!」

ルイージ1
「真似しないでよ!」

ルイージ2
「真似しないでよ!」

マリオ
「おいおいおい…どっちが本物なんだ?」

ルイージ1
「僕が本物だよ!兄さんなら分かるでしょう?」

ルイージ2
「僕が本物だよ!兄さんなら分かるでしょう?」


そう言って自分が本物だと訴える2人のルイージ。
だが、姿形はおろか、声も挙動も全く同じであり、見分けがつかない。


マリオ
「(マズいぞ…どっちも全く同じで全然分からない…
どうすりゃいいんだ?)」


解決策が見つからず、マリオは困惑した。


偽者の方のルイージ
「(思った通りに困惑してくれているな。
後は、隙を突いて心臓を一突きにしてやれば、任務完了…
それまで好きなだけ困惑するが良い)」


困惑するマリオに対し、偽者の方のルイージは殺すチャンスを淡々と窺っている。


謎の女
「! アレは…!」


そこに、病院からマリオ兄弟の足取りを追っていた謎の女も到着。
彼女は、ルイージが2人いる光景を見て、彼らへの接近を止める。


謎の女
「先を越されたか…けど、どっちが本物のルイージなんだ?
スキャニング開始!」


ピピピピ…

謎の女は、2人のルイージにデバイスを向けると、
デバイスは彼らをスキャンし、画面にその情報を映すのだが…


謎の女
「…バカな……2人とも、生体反応が同じ?
奴め、生体反応まで完璧にコピーできるようになったというのか!?
これはマズいな…ん?けど、この反応は…」


何か他の反応が出てるらしい事に、謎の女は気が付く。


謎の女
「…よし、それなら……!」


それを見た彼女は、意を決して2人のルイージに向かって走り出す。


ルイージ1
「うわあ!?」


そして、ルイージ1をマリオの方目掛けて突き飛ばした。


マリオ
「ルイージ!大丈夫か?」

ルイージ1
「大丈夫、平気…ッ!」


と、ルイージ1が体を起こし、振り返ろうとすると、
自分の目の前に謎の女の左手義手の銃口が突き付けられている事に気付く。


謎の女
「………」

マリオ
「アンタ、無事だったんだな」

ルイージ1
「け、けど…これ、どういう事なの…?」

謎の女
「どういう事かって?…こういう事さッ!!」


チュド―――ン!!

ルイージ1の問いに、謎の女はそう答えると、
背後のルイージ2の方を振り返り、銃口を頭に向けてグレネード弾を発射。
爆発と共にルイージ2の頭が粉々となり、首から下の部分はドスンと力なく仰向けに倒れ込んだ。


マリオ
「うわ!コイツ、ルイージの頭を…!」

ルイージ1
「けど、見てよアレ…!」


残ったルイージが指す方を見てみると、
その周囲にはルイージ2の頭部の破片が散らばっていたのだが、
良く見ればそれは血肉の類ではなく、銀色の金属片のような形をしている。
そして、倒れたルイージ2の首があった部分も、肉や骨の断面は確認できず、
代わりに銀色の金属が確認できた。


マリオ
「あっちが偽者だったのか…ッ!」


グチャグチャグチャ…

謎の女の行動の意図も理解するマリオだったが、それも束の間の事…

飛び散った偽ルイージの破片が、倒れた体の中に入っていくと、
偽ルイージはムクリと起き上がる。
そして、体格がマリオそっくりな形になり、無くなった頭部が再生。
しかし、その頭部はルイージのものではなく、M-1000のもの…

頭部が再生しきると同時に、ルイージと同じ色だった体も銀色一色に変化する。


M-1000
「まさか、貴様に見破られようとはな…」

謎の女
「生体反応のコピーは完璧だったのには焦ったが、
液状ナノマシンの反応だけはそのままだったからな。見分けるのに苦労はしなかった」

M-1000
「…やはり、貴様は我が任務において、邪魔な存在のようだ。
最優先で排除する」


ガキン!

M-1000は、片腕を剣に変化させると、謎の女に斬りかかろうとするが、
謎の女も義手からナイフを出して受け止める。

そして、またしても剣とナイフのぶつかり合いが始まる。


謎の女
「グッ…!」


だが、少しして謎の女に異変が起きる。頭を押さえ、よろめき出したのだ。
マリオ
「どうしたんだ?…あ!」

謎の女
「ぐあ…!」


そこへ、すかさずM-1000が彼女の頭に蹴りを入れる。
すると、謎の女は先程回復魔法で治療したはずの部分から、血が流れ出る。


M-1000
「やはり、先程の傷か…
回復が不完全なまま向かってくるとは、愚かな差し金よ。このまま死ぬがよい」


ヒュヒュヒュ!

そう言いながらM-1000は、片腕を剣から5本の槍に変えると、謎の女目掛けて発射する。


謎の女
「ウグッ…!ぐあぁ――!!」


謎の女は5本の内3本までは避けられたが、
後の1本は右足に刺さり、もう後1本はかすめるようにして脇腹を切り裂く。
前者からはどう言う訳か血は流れなかったが、
後者からは赤い血が流れ出し、謎の女はその場に跪いてしまう。


謎の女
「く、クソ…!」

M-1000
「今度こそ終わりだ」


M-1000は彼女を殺そうと、片腕を再び剣に変えて迫る。


ルイージ
「ど、どうしよう兄さん!このままじゃ…!」

マリオ
「けど、かと言ってヘタに手出しは出来ない。
奴には、エレメント攻撃が効かないみたいだし…」

ルイージ
「でも、黙って見てられないよ!だから、僕は助けに行く!」


そう言ってルイージは、M-1000に向かって走る。


マリオ
「あ、おい待てよルイージ!」


マリオは引き止めようとするも、ルイージは無視。
M-1000に向かって走りながら、片手に青いエネルギーを溜める。


ルイージ
「『サンダーハンド』!」


バリバリバリィ!!

そして、M-1000が謎の女の目の前まで近づき、
剣を振りかぶろうとした辺りで、ルイージは片手から電撃を放ちながら、M-1000と激突。
M-1000は、全身に電流を纏いながら大きく後ろに押し飛ばされた。


ルイージ
「よし!」

マリオ
「よくない!奴にエレメント攻撃は効かな…」

M-1000
「ぬっ…グッ…!」


「エレメント攻撃は効かない」マリオはそう言おうとしたが、
M-1000の様子を見てその言葉を切る。
何故なら、M-1000が全身をスパークさせながら、その場で痺れていたからだ。


マリオ
「あれ?動きが止まった?どうして」

謎の女
「! 『アイスグレネード』!」


ボヒュン!カチーン!!

謎の女は、義手から痺れて動けなくなったM-1000目掛け、白いグレネード弾を発射。
グレネード弾はM-1000に命中すると、その体を一瞬の内に凍結させた。


M-1000(マヒ+凍結)
「…………」

マリオ
「今度は凍った?まあ良い、それならそれで砕くまでだ!ウオリャアー!」


バゴッ!

マリオは、細かい事を考えるのは止め、氷の塊となったM-1000に強烈なパンチをお見舞いする。
すると、M-1000は殴られたところからヒビ割れたのち、粉々に砕けた。


ルイージ
「やったー!」

謎の女
「うぅ…!」


喜ぶルイージだったが、謎の女はその場に倒れる。
それを見たマリオは、急いで彼女の元に駆け寄り、抱き起す。


マリオ
「大丈夫か!?」

謎の女
「私とした事が…かなりやられてしまった……」

ルイージ
「じゃあ、早く病院に…」

謎の女
「いや、ダメだ…」

ルイージ
「え?」

マリオ
「何故だ?」


マリオの問いに、女は無言でM-1000の破片を指さす。
見れば、M-1000の破片は氷の中で、まるで痙攣するかのようにピクピクと蠢いていた。


マリオ
「な…!まだ生きてるのか!?」

ルイージ
「どうして?さっきの攻撃、効いてたんじゃ…」

謎の女
「奴に効果があるのは、あくまで電流によるマヒや冷気による凍結だけだ…
幸い、今はマヒも重なって、完全に身動きが取れないでいるが、
いつまでも、このままでは無いだろう…」

マリオ
「じゃあ、早く逃げないとな!ルイージ、その人を俺の背中に!」

ルイージ
「う、うん!」


ルイージは、謎の女を抱き上げると、
その場にしゃがみ込んだマリオにおぶさらせる。
それを確認したマリオは、彼女を持ち上げ、立ち上がるのだが…


マリオ
「?」


マリオは、自分の手に触れた謎の女の足の感触に、違和感を覚えた。


ルイージ
「どうしたの?」

マリオ
「何でもない。行くぞ!」


こうしてマリオは、謎の女を背中に抱えたまま、ルイージと共にその場から逃げ去る。
そして逃げる事、5分…

マリオ兄弟は、キノコタウンの郊外までやってきて足を止める。
地下道の入口に着いてから逃げるまでの間の出来事もあって、
その頃には時間は9時35分に差し掛かっていた。


マリオ
「ハァ…ハァ……やっぱり、誰かを抱えて走ると疲れる…」

謎の女
「けど…凄いな……それなのに、こんな郊外まで逃げて来れるなんて…」

マリオ
「伊達にいつも冒険してる訳じゃないからな…」

謎の女
「なるほど…しかし、考えたな……」

マリオ
「何をだ?」

謎の女
「怪我人である私がいる事を逆手にとって、ワザとここまで逃げたんだろう…?
無茶をしてまでも…」

マリオ
「お見通しか…奴にもバレてなけりゃ良いけど……」


そう言って、マリオは街の方に目を向けた。
いったい、彼は何を思って郊外に逃げたと言うのだろうか?


ジュ〜…!

その同じ頃、M-1000の破片を覆う氷が溶け出していた。
やがて、全ての氷が溶け切ると、M-1000の破片は一ヶ所に集まり、その身を再生させた。


M-1000
「再生完了…電流によるマヒで、発熱プログラムの起動が遅れてしまったか」


M-1000は、すぐに周囲を見回しているが、マリオ達の姿は何処にも無い。


M-1000
「こちらの身動きが取れない間に、逃げ出したか…
だが、負傷した対抗軍の差し金を連れているんだ、そう遠くへは行けまい…
付近のエリアの捜索を開始する」


と、M-1000はまたドロドロになると、マリオ達を探しに向かった。
そう、マリオがあえて無理をして郊外に逃げたのは、
怪我人を連れた人間が、遠くに逃げられるはずが無いという、基本認識を逆利用してのものだったのだ。
そうとは知らないで、M-1000はまんまと彼の策に引っ掛かってしまった訳である。

そして、場所はマリオ兄弟の方へと戻る…


ルイージ
「それで、これからどうするの?
アイツがこっちに来る心配が無いとしても、このまま外で隠れてる訳にもいかないよ」

マリオ
「問題はそこなんだよな。台風の事もあるし…」

ルイージ
「何処か、良さそうな場所は…ん?」


ルイージが辺りを見回していると、彼の目にあるものが飛び込んでくる。
それは、テレサの森が向こうにある事を示す、標識であった。


ルイージ
「あった!あったよ兄さん!コレ!」

マリオ
「え?コレって、テレサの森の標識…あ!そうか!」

謎の女
「? どうしたんだ?」

マリオ
「この先に、絶好の隠れ場所があるんだ!
台風も防げて、奴にも見付からない場所が!」

ルイージ
「そうと決まればレッツゴーだね!」

マリオ
「あぁ!もうひとっ走り行ってやるか!」


こうして、マリオ兄弟は意気揚々とテレサの森へと走っていった。
何故なら、本当にこの先に、今の彼らにとって理想的な隠れ場所が存在しているからだ。

そう…




地下にラボを構えた、オヤ・マー博士の研究所が。



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