「とうちゃ〜く」


そう言いながら人里に降り立つさと見。
すぐに彼女は、遠くを見るような格好で人里の風景を見渡す。
見れば、人里を歩く人間達は一部外の世界と似たような格好をしたものがいるものの、
今のさと見からしてみれば数える程度で、和服姿の男女子供が大半。
外の世界と比べると、古臭い雰囲気である。


「ふむ…ふむ…
あぁ…やっぱり昔とほとんど変わって無いなぁ…
一応今の外の世界の文化も多少混ざってるけど、
こっそり紛れ込んでるだけってレベルだわ、こりゃ…ん?」


と、その時。
さと見は誰かの視線を感じ、後ろを振り向いた。
だが、そこには誰もおらず、
人間の子供達が追いかけっこしながら遊んでいる微笑ましい光景だけが広がっていた。


「…気のせい?いや、そんなはず無いわ。
確かに誰かが私の事を見ていた…
でも、いったい誰が?まあ、いっか…」


とりあえず考えてもしょうがないと思ったさと見は、
ひとまず人里の人間と仲良くしてみようと試みる事にし、
早速目の前を通りかかった男性に声を掛けてみる。


「あ、ちょっとそこの人、こんにちわ。今日は良い天気ねえ」

「あ?あぁ…こんにちわ」

「"確かに良い天気だな"」

「!?君、なんで僕が言おうとした事が分かって…はっ!」


と、男性はさと見の左胸にある第三の目に気が付く。


「そ、その目は…!」

「"覚り妖怪の!"
そうよ。だって私、覚り妖怪だもの」


普通の顔で答えるさと見。
対して、男性の表情は一気に変貌。
「ひっ!」と奇声をあげ、
恐ろしいものに出会ったような顔をしながら、後ずさる。

そんな男性の反応に、さと見は疑問符を浮かべるよう無言で首を傾げる。


「ひえああぁ―――!!よ、妖怪…しかも覚りだぁ―――!!!」


そして、男性は叫びながら慌ててさと見の前から逃げ出した。


「あ!ちょ、ちょっ…!何よ!
覚り妖怪だって分かった途端逃げやがって…!
本当に未だ嫌われてんのね、私ら。でも…」


そう漏らすさと見。
逃げ出した男性に怒りを覚えたが、
紅魔館での一件もあった為ひとまずはあえて表には出さず、
今度は自分の後ろで未だ追いかけっこして遊んでいる子供達に目を向ける。


「あの子達はどうかな?」


まだ幼い子供達なら、もしかしたらウマが合うかもしれない。
そう考えたのか、
さと見は子供達に近付き、接触を試みる。


「ねえねえそこの君達、追いかけっこして楽しそうね。
お姉さんも混ぜてくれないかな?」

「ん?」


優しい声で追いかけっこをしている子供達に近付き話しかけるさと見。
自分達にとって見知らぬ年上の少女に話し掛けられ、
子供達を足を止めてさと見を見ながら話しかける。


「姉ちゃん…」

「"誰だ?"
私はね、古石さと見。覚り妖怪のさと見よ。
みんなが楽しそうに遊んでいるから、私も一緒になりたいなーって思ってね」


さすがに幼い子供達相手には例の奇抜な名乗り方はせず、
普通の年長者らしく自己紹介するさと見。
だが、子供達はと言うと、彼女が覚り妖怪だと聞いた途端に顔色を変えた。


「え!」

「こ、この姉ちゃん、今覚り妖怪っつったよな?」

「覚り妖怪ってアレだろ?
人の心読んだり、怖いものを見せたりする恐ろしい妖怪だろ?」

「そ、そう言えばこの姉ちゃん、胸に目玉付けてる…!」

「さっき俺が言おうとした事も言い当てたし…」

「う、嘘でしょ?覚りって地底にいる奴だけじゃなかったの!?」

「と、とにかく逃げろー!」


そして、子供達は一目散に逃げ出した!


「あ!こら!さっきの人はともかく、お前らまで逃げるなー!!」


だが、さと見は逃げ出した彼らを追いかけ始めた。


「追い掛けて来たー!」

「とにかく逃げろ!怖いモン見せられるぞ!」

「私ゃンな事せんわー!とにかく私の遊べー!」

「ひいぃぃ―――!!」


逃げる子供ら追うさと見。
こうして人里を舞台した彼女らの壮絶な追いかけっこが勃発。
皮肉な事に、追いかけっこは追いかけっこでも、
遊びでは無い本物の追いかけっこを彼女らは始めてしまったのだ。


「うわあー!」

「誰か助けてー!!」


人里中を逃げ回る子供達。
無論、周りの大人達も見逃さず、
驚き、そして助けようと考える。
だが、すぐに追いかけているさと見が覚り妖怪だと分かると、
どう対処しようかと困ってしまう。


「この辺は異常無しっと…ん?」

「来るな来るなー!」

「待たんかコリャァ!!」


そこに、建物の間の道からカッターシャツともんぺ姿の銀髪赤目の少女が現れ、
目の前を通り過ぎるさと見と子供達を目撃する。
人里で悪さを働く者がいないか見回りに来た藤原妹紅だ。


「な、なんだあ今のは?」

「あ!妹紅さん!」

「丁度良い所に!」


突然の出来事に唖然とする妹紅。
そこに大人達が走り寄って来る。


「みんな、今のはいったい?」

「それが大変なんです!」

「変な覚り妖怪に、子供達が追われているんです!」

「さ、覚り妖怪が?!」


信じられないような表情で驚く妹紅。
何故なら、彼女が知る覚り妖怪と言えば古明地姉妹くらいで、
彼女ら以外の覚り妖怪がいるとは思っていなかった。
しかもそればかりか、子供達を追い回していると言うのだ。

驚かずにはいられなかった。


「そいつって、本当に覚り妖怪なのか?」

「本当ですって!俺、さっきそいつに話し掛けられましたし」

「とにかく早く助けてあげて下さい!でないと子供達が喰われちゃいますよ!!」

「うーん…」


必死にお願いする大人達。
一方、妹紅は疑問の表情を浮かべている。


「ど、どうしたんですか?」

「大体状況は呑み込めた。
でも、いくら覚り妖怪でも、人間を喰おうと狙って追いかけるか?」

「何言ってるんですか?さっきのが見えなかったんですか!?」

「見てたけどさあ、
覚り妖怪はどっちかと言うと心を読んで怖がらせ、
その時の恐怖を喰う妖怪だ。
人肉を食べる事は無いとは言えないけど、
かと言って直接取って食おうと考えるほど凶暴な妖怪じゃないぞ。
子供達が何かしたんじゃないか?」

「何ですかそれ?子供達が悪さをしたとか言うんですか!?」

「冗談じゃない!
妖怪は人を襲うものでしょう?
彼らにとってそれが当たり前だから、理由なんて無いかと思います」

「もう、貴女は覚り妖怪の事になるといつもそうだ!
何故彼らの肩を持つんです?
貴女、妖怪退治が所業なのでしょう?!」

「確かにそうだけど、戦って追っ払うだけが妖怪退治じゃない。
だから、別に覚り妖怪の肩を持ってる訳じゃない。
覚り妖怪は開き直った気持ちで接すれば、無害な妖怪だ。
変な事…
例えば、"消えろ"とか"どっか行けとか"とか、
酷い事さえ考えなければ、こっちに話しかけるだけで何もしない。
なのに追い回されていると言う事は、
子供達が問題のある接し方をした可能性があると言いたいだけで…」

「何ですかそれ?!
それって結局子供達が悪くて、
覚り妖怪が悪くないと言いたいだけじゃないですか!」

「ああもう!
そんな事グダグダ言う暇あったら、早く助けてあげて下さいよ!
ほらあ!!」


説明ばかりして中々助けに行こうとしない妹紅に大人達は痺れを切らし、
彼女を無理矢理押して連れて行く。


「あ!ちょっと待て!押すなって!」





「ハア、ハア…!」

「いつまで追いかけて来るんだよアイツぅ…!」

「も…もうやだ…」

「もうやだじゃなーい!貴様らが遊んでくれるまで追いかけてやらあ!」

「…て、全部聞こえてるしぃ…」


未ださと見に追われ続ける子供達。
長い間逃げ回った為、次第に疲れが見えだしていた。


「あ…!」


そして、その内の1人の少女が、
つまずいてドスンと転んでしまった。


「あ…!」

「お、おい大丈夫か…!?」

「うぅ…痛いよぉ…もう走れないよぉ…」


転んだ少女に掛けよる子供達。
転んだ本人はと言うと、完全に疲れ果ててしまっていた。


「お、おい何言ってんだよ…!早く立てよ!」

「そうだよ…!まだあの覚り妖怪がいんのに…」

「いて悪かったわね…!」


と、そこにさと見が追い付いて来る。
彼女も彼女で走り疲れたのか、
紅魔館での決闘の疲れが残っているのか、
息を切らしている様子であった。


「ハア、ハア…やっと追い付いたわよ…
さあ、観念してお姉さんと遊びなさーい…!」

「…!」


未だ遊びたがるさと見。
だが、子供達は少女を守るよう立ちはだかる。
未だ自分を恐れる子供達の心の声を第三の目で見抜いたさと見は苛立ちを覚えるが、
幼い子供達相手にぶつければ逆に恐怖を刺激しかねないのと、
覚り妖怪の印象を悪くしないように、
(もっとも、追い回した時点で既に印象が悪くなるような事をしているのだが)
と表に出さないようにする。


「…ん?」


その直後であった。
さと見は背後に気配を感じ、後ろを振り返る。
するとそこには、先程大人達に押されて来た、妹紅の姿が―――


「やっと追い付いた」

「妹紅さん、アイツです!頼みますよ!」

「たく、しょうがないなあ…
分かったからもう押さないでくれよ」


押して来る大人達に根負けしてか、妹紅は渋々前に出る。
現れた妹紅の姿を見たさと見は、
大人と子供達の心を探ると、彼らが彼女を頼りにしている存在で、
特に大人達は子供達を追い回す自分を撃退する為、
彼女を半ば無理矢理連れて来たのだと覚った。

そして、当の妹紅の心はあまり乗り気では無い事も、すぐに分かった。


「なるほど、アンタこの里で頼りにされてる奴か?」


読んだ事をそのまま聞くさと見。
すると妹紅は、無言でコクリと頷く。
霊夢同様、
相手が喋らずとも話す事を理解する覚り妖怪だと知っての応対の仕方だ。

心が読めるさと見は、即座に妹紅があえて喋らずして接しようとする事が分かった。


「ふーん、アンタも覚り妖怪の事良く知ってるのね?
あえて黙って考えを読ませて会話しようと言う事?」


さと見が聞くと、妹紅は心の中でそうだと答える。


「へえ、アンタも中々潔いじゃないの。
で、アンタの知っている覚り妖怪ってあの2人の事でしょ?」


あの2人―――
それはもちろん、古明地姉妹の事を指していた。
さと見の問いに、妹紅はまた心の中でそうだと返答。
更に彼女に向かって、「いったいお前は何者なんだ?」と問いかけた。


「え?ああ、私?私は、古石さと見。
ピッチピチの二十歳はたちの覚り妖怪です」


ニコやかに自分を指差して答えるさと見。
これに周りの者達は反応に困っている。

妹紅を除けば―――


「…アンタは反応に困らないのね?」


さと見の言葉に妹紅は心の中で「まあな」と答える。
そして、すぐに別の事を言って来る。


「え?なに?"そもそもお前、そんな年優に超えてるだろ"って?
フフ、当たり…
私って、
あの2人が小さい頃にはもう人間で言う二十歳はたちの年齢だったのよ。
でも、あの頃からずっとこの姿のまんまだから、
別に二十歳はたち名乗っても問題無いでしょ?」


さと見の答えに、
妹紅は心の中で「まあ、それもそうだけどな…」とい無難に答える。


「しかしアンタ、すぐに私の実年齢を察する事が出来たって事は、
普通の人間じゃないでしょう?
…へえ、不老不死の蓬莱人で、
かなり長い間妖怪退治をやって来た身なの?
なるほど、つまり私とこんな風な会話の仕方を出来るのは、
あの2人の知り合いってだけじゃない訳なのね。
しっかしまさか、蓬莱人が出て来るとは…」


さと見の意味深な言葉に、妹紅は「知ってるのか?」と心の中で一言。


「え?まあ、本物を見るのは初めてだけど、
蓬莱人になる薬の話しを、ある人から聞いたのよね。
確か…月の技術かなんかで出来た奴でしょう?
そう、あの忌まわしい月の世界の…」


また意味深なさと見の言葉に、妹紅は疑問を持ち首を傾げる。
それを読んださと見は、
「あ、ゴメンゴメン。別に何でも無いから」と誤魔化すような事を言った後、
更に話題を逸らすかのようにこう言った。


「そう言えば、アンタとそこの大人達、
何か気になってる事あるでしょ?
"何故私がこの子らを追いかけてたのか?"って…」


さと見の言葉に、妹紅は「話題を逸らしたな」と思ったが、
恐らく詮索しても無駄だろうし、
そろそろ当初の本題に入らなければならないと判断し、
「ああそうだ」と心の中で答える。


「どうしたもこうしたも無いわよ。
この子ら、私が一緒に遊びたいって言ったのに、
覚り妖怪だって言った途端に逃げ出したのよ。
それで意地でも遊んでやろうと思って追い掛けちゃったの」


さと見の答えに、
妹紅は「やっぱりそんな事だったのか」と心の中で納得。
無論、さと見もその声を聞く。


「納得してくれたのね?ありがとう」


一言礼を言うさと見に、
妹紅は「どういたしまして」と心の中で答える。


「…あ、あのぉ…」

「妹紅さん、さっきからジーッと黙って何やってるんですか!?
さっさと追っ払って下さいよ!!」


先程から周りで妹紅とさと見の会話を聞いていた大人達だったが、
はたから見れば妹紅が無言でさと見ばかりがずっと喋っているばかりで、
話しの内容が全く理解出来ず、
そのうえ特に追っ払おうとする素振りも見せない事に苛立ち、
妹紅に言い放つ。

すると妹紅は、溜め息を吐きながら彼らの方を見ながら、答える。


「みんな、さっきアイツが言ったのに分からなかったのか?
無言で心を読ませて、会話していたんだ」

「でも、そいつは子供達を追いかけて…」

「おいおい、さっきの言葉も聞いてなかったのか?
アイツは、子供達と仲良く遊ぼうとして逃げられたから追い掛けたって…
やっぱり私が思った通り、
一番問題があったのは、あの子達の接し方だ」

「またそんな事を言って、その妖怪の肩を持つんですか?!」

「違うって言ってるだろ?
覚り妖怪ってのは、生れ付いての能力で嫌われ、
いつも苦悩しているんだ。
中にはそれを嫌う奴だっている…だから、その傷を刺激してはならない。
それこそ、恨まれ襲われる原因になる。
だったら、いっその事開き直り、黙ってしまえば良い。
心を読むせいで言葉での対話が上手くできないなら、心で対話するしかない。
始めは少し怖いかもしれないが、
敵意を捨て、
黙って心の声で話し掛けて行く内に、
さっきの私みたいに、だんだんと覚り妖怪との対話は成り立って行く。
どうだ?襲われないようにする手段としては、割と無難だろう?」

「でも、それに付け込んで襲ってきたら、どうするんですか!?」

「そうですよ!特にこう言う妖怪は信用なりません!」

「おいおい、お前達なあ…
長年妖怪を相手取った奴が言ってるのに、何だよそれ…」


尚も覚り妖怪を信用しようとしない大人達に、
妹紅は頭を抱える。

大人達が自分を信用せず、嫌う心にさと見は内心怒っていたが、
妹紅が彼らに言った事に感動していた。


「(凄い、コイツ…
私達の事を理解してくれてる…
伊達にあの2人の知り合いで、
妖怪退治を長年やって来ただけあるわね。
…いや、それだけじゃないわ。
コイツ、昔も同じ嫌われ者だった。だから私達の痛みが分かるんだ…
その気持ちが、見える…
さっきの紅魔館のメイド長とは大違いだわ)」


妹紅の心を読み、感動する一方、
妹紅と咲夜を比較してしまうさと見。

だがその時―――!




ド――――ン!!ガラガラガラ!!!

『!?』


突然、向こうから何かが壊れるような大きな音が鳴り、
土煙か何かが巻き起こる。
そして、その方向から翼を生やしたピンク色の髪の少女が慌てた様子で走ってくる。


「キャー!助けてぇー!!」

「うわ!あ、アレって…!」

「み、ミスティアだー!」

「覚り妖怪の次はミスティアかよ!逃げろー!!」


少女の正体は妖怪ミスティア・ローレライであった。
彼女の姿を見た子供達は疲れを忘れ、
一目散に逃げ出す。


「うわ!うわわわー!」

「ヒー!こっち来るなー!」

「も、妹紅さん!そいつもお願いします!!」


そして、大人達もミスティアの姿を見るや否や、
妹紅に後を頼んだ後逃げ出した。

何故彼らがミスティアから逃げるのかと言うと、
ミスティアは自他共に認める人間を襲うのが好きな妖怪だからである。
だが、今日の彼女は何かおかしい。
どう見ても、人を襲いに人里に来た様子ではなく、
むしろ誰かに追われて逃げてきたかのような感じである。

実際、逃げていく人間達など目もくれず、
怯えた様子で妹紅の後ろに隠れてしまっている。


「み、ミスティア。いったい何しに来た?」

「べ、別に用なんて無いわよ!」

「"今私は追われているの。お願いだから何とかして、藤原!"」


ミスティアの心を読み、
読んだ事を喋るさと見。
その瞬間、ミスティアはさと見の存在に気付く。


「あら?アンタ覚り妖怪?」

「そうよ。そして貴女は今、私が誰なのか気になってる。
けど、今はのん気に自己紹介してる暇は無い…」

「え?えぇ…」


さと見に言われ、
流れに乗って頷いてしまうミスティア。
一方、妹紅はミスティアが何から逃げてきたのか気になってしょうがなかった。


「でも、いったい誰に追われてるんだ?」

「そ、それが…ゲッ!来た!!」

「え?」


追いかけてきた相手がやって来た為、
叫ぶミスティア。
それを見た妹紅とさと見は、ミスティアが逃げてきた方向に目をやる。


ジャオォォォォォォ〜〜〜〜!!!!


すると、その方向から変な叫び声を上げながら、
ミスティアを追ってきた誰かが、
突っ走りながら登場した。

その誰かは、ボブカットの銀髪の頭に、
黒いリボンを付け、長い刀身の刀を持った、
白いシャツに青緑色のベストとスカート姿の少女であり、
周囲には白くて大きな人魂のようなものが浮遊していた。


「な!?お、お前は…!」

「?」


少女の姿を見て驚く妹紅。

それもそのはず。

その少女は、
白玉楼はくぎょくろうの庭師で、西行寺幽々子さいぎょうじゆゆこの警護をやっているはずの、
魂魄妖夢こんぱくようむだったからである!



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